国立ハンセン病療養所長島愛生園に行きました

 2005年3月27日、今年も世界人権宣言八尾市実行委員会の主催で国立療養所長島愛生園へ見学と秋洪琪さんとの交流が行われました。今回も日程調整、行程などの打合せをトッカビで引き受けました。以前にも紹介しましたが、秋さんは、10代後半に奈良から強制的に収容され、長島での生活は50年以上にもなります。昨年、白内障の手術を受け、体調も崩されていたということだったのですが、徐々に回復されているようで、園内を詳しく説明しながら案内してくれました。
 現在、長島の入園者数は465名で、平均年齢は77歳になっているそうです。今年に入って、すでに10名以上の方が亡くなられたようです。打合せに伺った時にも、亡くなられた方の遺骨を納骨堂に納める法要が終わったところで、その中を見学することができました。帰る故郷をもたない3000以上もの骨壺が、亡くなった年代順に整然と並べられているのを見たとき、隔離の歴史が残した傷跡の深さを感じずにはいられませんでした。'96年に90年間続いた「らい予防法」が廃止になり、'01年に国の責任を明らかにした熊本地裁判決が下され、ようやく国の責任とこれまでの実態が明らかになってきたというのに、その苦難の歴史を経てきた人々は年々少なくなっている現実に、この問題を多くの人々に継承しなければいけないことを実感します。
 次回は、ぜひ大阪に招いて交流したいと考えています。