開催趣旨

 2013年現在、八尾市には46カ国、約6600人の外国人が日本人と共に暮らしています。

 八尾は外国人の比率が大阪府内でも高く、多国籍、多民族のまちです。しかし生活習慣や文化などの違いが、在住外国人に対しては、排他的に扱われることも少なくありません。異文化を認め、互いに尊重しあう“共に生きる”社会は、この八尾のまち全体を、豊かな文化のまちへの発展につながるものと信じています。

 もともと八尾のまちは、古くから開けた地域で、渡来人文化の影響が強く、今日でも多くの遺跡が残されています。古代大陸との交流は、先進的な文明の移入とともに異文化の融合をもたらし、今日の河内文化の形成にも大きく影響しています。 文化は異なる文化との交流によって発展してきました。さまざまな文化があふれていれば、八尾はもっとゆたかで楽しいまちになるはずです。

 そんな思いで野遊祭は、「共に生きるまちづくり」を市民レベルで進めるための取り組み(お祭り)として、また料理や音楽などを通じて異文化と交流し、外国人との共生のまちづくりのモデル地域になることをめざして進められてきました。  キャッチフレーズは、「いろんな人に出会い・いろんな人と交流し・そして共に生きる社会を体感しよう!(出会い・交流・共生)」です。 野遊祭をきっかけにさまざまな人々が共に生き、人と人とが真にふれあえ、ゆたかで楽しいまち“八尾”になることが実行委員会の願いです。