やおえこり

■おやこえこり

 

 3月23日、6回目となる「やおえこり」は、大人と子どもの交流企画「おやこえこり」を初開催しました。子どもと一緒に参加しやすい日曜の午前中に行いました。家族、親子、また日曜日に行われている日本語教室の生徒さんが参加してくれました。

 1回目のおやこえこりは「せっけん作り」。講師のすももさんをお迎えして石けんの作り方を教えていただきました。作り方は、粉状のせっけんに、好きな香りのアロマオイルを入れ、食紅などで色をつけて、お湯を少しずつ入れながら混ぜてひとまとめにしていきます。そして自分の好きな形に整形して2~3日乾かすとできあがりです。簡単な作業ですが、事前にトッカビメンバーで試作品を作ったときは、なかなかひとまとまりにならずボロボロと崩れていき、思うようにできませんでした。

 この日もはじめは固まりにくかったり、ひび割れてきたりと苦戦していたみなさんでしたが、すももさんのアドバイスでうまく固まっていき、思い思いの形に仕上げました。まるで粘土細工をしているようで、大人も童心にかえり、せっけん作りに夢中になりました。桜の花びら、星型、チョウチョ、ニコちゃんマーク、ブタの顔など個性豊かなせっけんが並びました。オリジナルせっけんができあがり、みなさん満足されている様子でした。

 残りの時間で「リズムボール」というキャッチボールをしました。二人一組になり、音楽に合わせてボールをバウンドさせて相手に送ります。3拍子4拍子と拍子の数で相手への送り方も変わってきます。また、歌いながらキャッチボールするというのもなかなか難しく、うまくキャッチでいません。相手を見て、相手が取りやすいようにボールを送ることを何度か繰り返し、曲の最後にはみなさんがうまくキャッチして終えることができました。子どもたちも普段と違うキャッチボールを楽しんでいました。

 最後に子どもたちに感想を聞くと、「最初は何を作るのか?と思ったけど、好きな形をうまく作れると楽しくて、何個も作りたくなった」と話してくれました。毎日の手洗いにマイせっけんを使ってくれているかなー?!

 

■第5回やおえこり

 

 11月最後の土曜日、にぎやかに「やおえこり」が開催されました。5回目となる今回は、恒例になりつつある「バーえこり」をオープンしました。バーえこりはお酒や料理とともに、ゲームやお話をして皆さんに交流してもらおうという機会です。

 6時になり好きな飲み物片手に、集まったみな案の国の言葉(韓国、中国、ベトナム、日本)でカンパイ!をして、バーえこりが始まりました。ボードゲームをしたり料理を食べながらお話をしたりと、それぞれに楽しんでおられました。

 途中からあみだくじで席替えをし、3テーブルに分かれてもらいました。テーブルごとに自己紹介をしたあと、チーム対抗ゲームを行いました。お題の絵を描いてチームの仲間に伝えるエスチャーというゲームでは、絵心がためされます。帽子を描いただけでサンタクロースと分かるチームもあり、想像力もとても大切です。伝わるように絵を描き、イメージする。そのことでチームが一つになりとても盛り上がりました。

 そのあとに、参加者の方が持って来て下さった、中国の二胡とフルスを披露してもらいました。音色を聞くとゆったりとしたやさしい気持ちになります。今回はなんと楽器体験もさせていただき、弾き方、鳴らし方を教えてもらいました。真剣なまなざしで楽器を教えてもらい、音がうまく聞こえるとみんなが拍手をおくる。そんな会場が一つとなった演奏会になりました。

 さいごはデザートタイム、以前「ときめき☆クラブ」に来られていた方が差し入れて下さった、ベトナムのおやつチェーと手作りケーキを食べてお開きとなりました。

 トッカビの事務所では狭いと感じるくらい今回もたくさんの方が参加して下さり、準備した料理もキレイになくなりました。初めて参加して下さった方や、久しぶりに顔を出して下さった方、お友だちを連れて来て下さった方もいて、また輪(コリ)が大きくなりました。

 

■”Bar EKORI”  OPEN!!

 

 トッカビ会員交流の場「やおえこり」の第3回目は「バーえこり」を開店しました。
冬の寒さも少し落ち着いた3月16日の夜、トッカビ事務所はたくさんの人でにぎわいました。
 会員の方、日本語教室に通っている方、地域の方、大学生などトッカビにかかわっててくださっている方が20名ほど集まり、いろんな国の料理をつまみ、お酒を飲みながら会話をはずませました。
 料理はバイキング形式で、ベトナムの揚げ春巻きとえびせん、きゅうりや豆もやしを使ったナムル、中国の水餃子、焼きそばやクラッカーなどさまざまな料理がテーブルに並び、そこから好きなモノをとって食べてもらいます。水餃子は金曜日の日本語教室に通っておられる方の手作りで、調理したばかりの熱々水餃子を開店直前に持ってきて下さいました。
 6時になると続々と参加者が集まり「BarEKORI」がオープン。
 ちいき日本語に通っておられるベトナムの方がベトナム料理のスープとサラダを差し入れしてくれました。どんな具材が入っているの?調味料は何を使っているの?と参加者は興味津々で料理の紹介に耳を傾けました。
 お酒もいろんな種類を用意しましたが、なんといっても“バー”なのでカクテルがなくては!ということで、カクテルを作るための道具をお借りし、バーテン経験のあるスタッフがバーテンを務めました。私もカクテルの作り方を教えてもらい、初めてシェイカーをふってみました。いつの間にか参加者も自分のカクテルは自分でシェイクして作るというスタイルになりました。
 食事や飲み物だけでなく、世界のボードゲームもたくさん用意しました。ベトナムのコーカーグー、中国のフェイシンチー、韓国のユンノリはどれも日本のすごろくに似たゲームで、ルールが同じところもありますが、それぞれに駒の進ませ方やサイコロの種類が違ったりします。ルールを知っている人がゲームを教えてくれ、それぞれのテーブルでゲームを楽しみました。
 他にはフィリピンのマンカラ、ベトナムのドミノ、UNOをして遊びました。
 ゲームをしているとその人の本性(?!)が出て、意外な姿を見られて楽しいですね!いろんな国のゲームを通して、会話もはずみ交流を深めることができました。
 ゲームに夢中になりすぎてあっという間に閉店時間の9時となりました。Barはいったんお開きとしましたが、残れる人でゲームや話の続きをさらに楽しみ、夜が更けていきました・・・。

 

■第2回やおえこり

 

 2回目のやおえこりを2012年11月6日に開催しました。今回のやおえこりは、「ベトナムDay」。トッカビの日本語教室の学習者の方々に協力してもらい、ベトナムのさまざまな文化を紹介していただきました。
 まずはベトナム語のあいさつから始め、「カワイイ」「キレイ」などのほめ言葉を教えてもらいました。
 次にアオザイのファッションショー!アオザイとは長いスカートとズボンが組み合わせになったベトナムの民族衣装です。ピンク青オレンジなどの色とりどりのアオザイを、学習者や参加者の女性にモデルになって着てもらいました。細身の衣装なのでからだのラインが気になるところですが、みなさんすらっととてもキレイに着こなしていました。モデルが登場するとギャラリーから覚えたてのほめ言葉のコール!会場が盛り上がり華やかになりました。
 その次はベトナム料理の生春巻きゴイクンを作りました。ライスペーパーの上にえびや野菜などをおいて具材を巻きます。学習者の方の指導のもとそれぞれにゴイクンをつくりましたが、これがなかなかキレイに巻くのが難しく、具材が出てしまったり、ライスペーパーが破れてしまったり…形はキレイにできませんでしたが、とーってもおいしく頂きました。
 最後は4チームにわかれてクイズ大会をおこないました。ベトナムの文化や生活にかかわるクイズを三択で出し、チームで答えてもらいました。
 日本語が分かりにくい人には同じチームの人が分かりやすく問題を説明する姿や、ベトナムの人が中心となって話し合う姿など、どのチームも協力して答えを考えていました。
 ベトナムクイズの後は、学習者に考えてきてもらったクイズを出してもらいました。「大切にしているものは何か」「好きな花は何か」「行ってみたい国はどこか」「好きな色はどれか」など自分にかかわるクイズを出してもらい参加者それぞれに答えてもらいました。
 おもしろい回答のクイズや一人も正解者がいなかったクイズもあり、みなさんとても良いクイズを考えてきてくれました。自分クイズを参加者全員に出してもらいたかったほど盛り上がったクイズタイムでしたが、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
 今回は地域の方や先生方にも参加してもらい、より地域に住む参加者が密に集えた時間になりました。

 

■第1回やおえこり

 

 トッカビに集う外国人市民とトッカビ会員や地域の方につながりをもってもらえるようにと、交流の場「やおえこり」を開催しました。
 「やおえこり」とは、韓国朝鮮語で「八尾の輪」という意味があり、トッカビを中心に人・地域の輪をひろげていきたいという思いを込めています。
 第1回目は2012年7月24日、毎週火曜におこなわれている「ちいき日本語教室」に集うベトナム・中国の学習者と支援者・地域の方が30人ほど集まり、交流会をおこないました。
 まずは腹ごしらえから。朝鮮料理の「チヂミ」の紹介と試食会をおこないました。はじめて食べる人も多く、「何が入っているの?」「どうやって作るの?」とみなさん興味津々!参加者に実際にその場でチヂミを焼いてもらうミニ料理講座もおこないました。
 学習者の方がベトナムスィーツの「ハスの実とロンガンのチェー」を持って来て下さり、あまーく冷たーいスィーツをみんなでおいしくいただきました。
 おなかを満たしたところで、4チームに分かれてそれぞれに自己紹介をしてから、チーム対抗ゲーム大会の開始。
 ベトナム・中国・韓国朝鮮・日本語の4言語で野菜や乗り物の名前を覚えてカードを取る、多言語カルタとり大会をしました。参加者にも多言語でお題を出すことを手伝ってもらいました。出されたお題を、カードを取る人に母語で教えるチームやお手付きをするチームなど、会場には多言語があふれ、白熱したゲームになりました。
 その後は、チーム対抗おおなわ大会でさらに身体を熱くしました。チームごとに何回おおなわを飛べるか競い合いをしましたが、なんと30回以上も飛べたチームがありました。チームで協力し1回でも多く飛べるように、声をかけ合う姿も見られました。
 最初は恥ずかしがっていた人も、時間が経つにつれて笑顔と話し声がこぼれ、最後にはひとつの輪ができた大盛り上がりの2時間となりました。